Yarmo : Drivers Jacket (German stripe)

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ちょいと時間ができたので2018年に購入した衣服を紹介。タイムリーな紹介ではないので季節感はございません。。

 

Yarmo の『Drivers Jacket (German stripe)』です。

 

以前に私の中で白いボタンダウンシャツ・ブームが来ていると書きましたが、それをキッカケにジャケットが欲しくなりまして、人生で2着目のジャケットです(ビジネス・スーツを除く)。

今まではアウトドア系/アメカジ系のラギットなものを好んでいたので小洒落たジャケットなぞ殆ど買ったことがありませんでした。唯一持っているのがビジネス・カジュアル用に買った SHIPS のモールスキン素材のネイビー・セットアップですが、なにせ15年くらい前のものでして。。。(着用回数も20回程度で傷みはあまりなく今でも充分着用できるのですがね)

 

そうなると白シャツの上に羽織るものが無くて、涼しくなって来て困っちゃったのですよ。で初めてプライベートで着るジャケットを探すことにしました。ウール素材は取り扱いがデリケートで面倒なのであくまでコットン、自宅の洗濯機でも気にせず洗えるようなラフなもの、ボトムは細身のデニム(濃紺のスリムないしはテーパード)に似合うもの、が基本コンセプトです。

イメージはデーラード・ジャケットのようなカッチリとした綺麗目なモノではなく、ワーク・ジャケットもしくはカバーオールっぽいヤツで無造作にバサッと羽織れるやつ。もちろん価格も控えめで。

 

ただ、私の中にその手のファッション見識やブランド知識がほとんどないこともあり、明確な目的意識もなくボーッとネットサーフィンしていて最初に気になったのが、Made in England なのに2万円前後とリーズナブルなこの Yarmo の Drivers Jacket でした。

で、調べはじめてみると蘊蓄が沢山あって面白いんですよ。何故 Drivers と言うのか/それがデザイン上どこに顕れているのか/ペンホールが胸ポケットの奥に隠れている、等々 本当は仕入れた蘊蓄を語りたいところなのですが、完全に人の受け売り(コピペ)なのでやめときます。

 

この Drivers Jacket、どうも年によって素材やカラーが異なるようでバリエーションが豊富(良くも悪くもデザインは変わらないので数年前に生産されたものでも問題なし)。最初に気になったのは茄子のような明るめネイビー(茄子紺)の単色だったのですが、色々と見てるうちにビビッと来たのがこの German stripe。ネイビーに白のピンストライプがカッコイイ。Yarmo にはもう一つ Butcher stripe というのもあるようなのですが、それはストライプ幅が広くかなりオシが強いので私では着こなせません。

 

実際に購入したのがコレ(少し安くて 税込17,280円 でした)。3つボタンで一見しっかりしたジャケットのようですが、ポケットにはフラップ無し/ライニングのない1枚仕立て/よって内ポケットもなし/カッティング・パターンも真っ直ぐでシャレてない、と無い無い尽くしで、それがかえって潔くて素敵。

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バック・スタイルもこの通り。ベントやデザイン・シェイプも何も無し。遠目の写真では生地感が判らないと思いますが、それほど厚みはないけど詰まってハリというかコシがあってゴワゴワした感じで着込むと味が出る筈。決して着心地が良い訳ではないのがこれまた潔い。
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で、どうしても蘊蓄を語りたいのがこの「CC41」のマーク。極めて簡素な作りの理由はここにあったのですね。この CC41 というのは..... と語りたくなりますがやめときます(そして Made in England をアピール)。
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最後はお気に入りの Individualized Shirts の白シャツに合わせたところ。中間に着ているのは J.Crew の『Italian merino wool sweater vest (heather charcoal)』。一昨年にバーゲンで買ったもの。もしかしたら John Smedley のハイゲージニットなぞ着ると良いのかもしれませんが、そもそもそんな上品なモノを持ってないし、スキルアップはこれからってことで。
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ベースはワークウェアなんだけど不思議と上品さがあって、でも雑に扱ってもぜんぜん構わないという、なかなか絶妙なポジショニングのジャケットと思います。


Sonny Clark : Cool Struttin’

Cool Struttin’

Jackie McLean 繋がりで思い出したのがジャズ名盤中の名盤、説明不要、問答無用の Sonny Clark 『Cool Struttin'』(58年)。

 

あまりにベタ過ぎて少し気恥ずかしい感じもするが、久し振りに聴くとやはり良いモノは良いということで潔くレビュー。ジャズに詳しくない人でもアメリカン・グラフィック・デザイナー&写真家 Reid Miles によるこのジャケットは目にしたことがあるのではないでしょうか。ニューヨークの喧騒を颯爽と闊歩するクール・ビューティー、いかにも Blue Note Records らしいジャジーなアートワーク。(でも何故そう思うのでしょうか? 不思議です。チコちゃんに聞いてみますかね?)

 

日本では爆発的に売れまくったそうで、なのに本家アメリカではそうでもないというのは有名な話。判りやすいテーマにどこか憂いを感じさせるオフ・ビートな感覚が日本人の琴線に触れるの対して、アメリカ人の感性にはグッと来るものがないのですかねぇ。

 

パーソネルは Sonny Clark (Piano) ,  Jackie McLean (Alto Sax) , Art Farmer (Trumpet) ,  Paul Chambers (Bass) ,  Philly Joe Jones (Drums)

 

58年と言えば Miles Davis 『Kind of Blue』(59年)が生まれる前夜、その Miles クインテットを支えるリズム・セクションに Farmer と McLean の2管が鳴るという実に素晴らしいメンツ。今にして思えば Phille Joe Jones 以外は全て20代という若いメンバーばかりというのも凄い。モダン・ジャズ全盛の空気をそのままパッケージングした歴史的名盤、これからジャスを聴いてみようという人にオススメ。

 

ちなみに、コレは私が学生の頃に買った2枚目のジャズ・アルバム。ジャケットは見知っていたけど Sonny Clark という人なぞツユ知らず、1曲目のホーンによるテーマを聴いて Sonny Clark という人はトランペット吹きだとズーっと思い込んでいたというマヌケな話。

 

アルバム・タイトルでもある『Cool Struttin’』はBPM遅めのミディアム・ブルーズ。この印象的なホーン・テーマは絶対に聴いたことがある筈。ドマイナーでもないけれど勿論メジャーでもないという妖しげなブルーズ感がいかにもジャジー。ソロは Clark - Farmer - McLean - Clark - Chambers とリレーされる。

初めの Clark のソロはシングルトーンで非常に明快、ゆったり弾いたり倍テンポになったりと流麗かつ快活で素晴らしいフレーズが炸裂。続く Farmer はスゥーと入ってきて口ずさむようにトランペットを鳴らしていてこれも素敵。Clark のバッキングが秀抜で Farmer のアドリブの後ろで絶妙にコンピングすることで Farmer が触発されてさらに朗々と唄います。McLean も絶好調で甘さと野太さが共存する感じが堪りません。Clark の二回目は初回同様シングルで攻めますが、より一層開放されて多彩。最後の Chambers はいきなりアルコ(個人的にアルコは好きでないので)。。。が、ほどなく粒の揃ったウォーキング・ソロになり、やがてメンバー合奏の締めのテーマに戻ってきて終了。Philly Joe のドラム・ソロはありませんが、単にリズムキープするだけでなく、リムショットをカツーンと入れたりロールをフィルインしてアクセントを付ける、ソリストを後ろからプッシュする、などなど安定感と躍動感のある演奏は流石なり。

 

続く『Blue Minor』も一度聴けば覚えてしまう判りやすいテーマを持つ楽曲。フックでは哀愁を帯びてリズムがボッサ・チックに変わる。最初は McLean のソロ、こいつがちとビミョーかと。いつもは饒舌な McLean の筈なのにここではたどたどしく覇気がない。タメを効かせているのではなく、フレーズが自在に出てこず考え考え吹いている印象(後半は少し持ち直すけど)。それに対してあとを引き継ぐ Farmer は相変わらずの好調ぶりで、いきなりカッコ良いフレーズで切り込んできて朗々とトランペットを鳴らす。それを裏付けるかのように Clark と Philly Joe のバッキングも全く様変わりして効果的なコンピングが増え、さらに Farmer がそれに応えるという、これぞジャズのアドリブという醍醐味を堪能できます。Clark のソロはまたしてもシングルトーンで悪くはないが、コーラスが長いが故に厚みに欠けて平坦になってしまったキライがあるかと。音楽って難しいなぁ。最後に Chambers のソロを経てテーマに戻る。

 

Philly Joe のドラムで始まる『Sippin’ at Bells』はBPM速めのアップビート・ブルーズ。今気が付いたのですが、Miles Davis 作でした。調べてみたら45年の作品のようで、Miles が Charllie Parker に弟子入りしていた頃のせいか Milies っぽくなく Parker 然としていて、アップビートのなか頻繁にコードチェンジを繰り返す複雑なビバップ・ナンバー。難解なテーマを2管がビシッと決めてカッコ良いよね。このアルバムに収録されている楽曲はメロディックなテーマを持つものばかりですが、唯一これだけがちょっと異質なハードバップ。判りやすいメロディーやハーモニーを楽しむものでなく、良い意味でジャズメンのテクニシャン振りや各プレイヤーの「音の鳴り」を味わうべきものでジャズを聴き始めた人には判り難いかも。

ソロは Clark - McLean - Farmer - Chambers -  McLean - Farmer - Clark と流れ、ソロを尺長に演るのでなく手短に廻すことによって意図的に変化を生むような構成となっています。Philly Joe は冒頭以外はソロを取りませんが、終始いい仕事をしていて敢えてドラムだけに着目して聴いてみるという楽しみ方もあります。個人的には真ん中の Chambers のアルコがアドリブ・リレーの流れをブツ切りにしてしまったのが残念な気がするのですが、これはアルコ嫌いの偏見かも?

 

『Deep Night』は哀愁度MaxのメロディだがBPMはそれほどユックリでもなくバラードというよりは軽快なメロウ・ジャズ。最初はホーン抜きの凛々しいピアノ・トリオ演奏でドラムはシュコサッ・シュコサッとブラッシュしていて、私を含めこのタイプに弱い日本人は多い筈。

Clark のソロもリリカルで美しくコロコロと弾んで聴いていて気持ち良いですよね。Farmer のソロに入るタイミングで Philly Joe がブラシからスティックに変えたのがアクセントが効いてます。おそらく曲調が Farmer の資質に合っていて、伸びやかに吹いているのが判ります。続いて登場する McLean がこのアルバムベストの演奏で、情感を籠めてタップリと唄っていて生々しく彼のヴァイヴが感じられます。Clark の短めのソロを挟んで Philly Joe のドラム・ソロ。彼の高揚している感じが伝わってくるソロで、演り過ぎる一歩手前でラストのテーマに戻ってくるという絶妙さ加減。名曲にして名演です。

 

オリジナル・アルバムは以上の4曲。以下の2曲はCD化にあたり追加収録されたボーナス・トラック。悪くはないけどやはりオリジナル収録曲の方が出来が良いです(当たり前か)。

 

『Royal Flush』はファンファーレのような勇ましいテーマを持つ楽曲で、2菅が揃って飛び跳ねて走るイメージ(私的には『カリオストロの城』の冒頭、ルパン と 次元 が銀行から現金を強奪して逃げる障害物競走シーンを思い浮かべます)。最初のソロは McLean で悪くもないけど絶好調でもないという微妙な感じですが、あとを受け取る Farmer が彼らしいイイ仕事をしていてそれにインスパイアされたのか Clark も巧みに呼応していて、ジャズのアドリブの妙を楽しめます。Clark のソロでは Philly Joe がリムを効果的に使っていて素敵ですが、Clark 自身のソロは平凡な印象。続く Chambers のソロはアルコでなく普通のピチカートで良し、最後は Philly Joe の短めのソロ(これが結構カッコイイ)からテーマ再演へと。

ちなみに "Flash" でなく "Flush" なのはどのような意味が込められているのですかね。

 

いきなりドラムの疾走で始まる『Lover』はアルバム最速のアップビート・ナンバー。主役は Clark でなく Philly Joe ですね。テーマはAABA形式ですが、Bのところでワルツ調になるのが特徴。まずは McLean のソロ、Chambers のウォーキング・ベースに乗って迸るフレーズは快調で後ろで誰か(Philly ?)が唸っているのが聞こえます。が、途中で息切れしてしまった(?)のがちょっと残念。Farmer も頑張っていて序盤は性急なフレーズも難なく吹きまくりますが、後半はアイデアが尽きてしまった感じか。カッコ良いドラム・ソロからシンバルワークのブレイクを挟んでテーマへと。エンディングもドラムです。気が付けば Clark のソロがない。

 

久し振りに堪能しました。音楽史を変えた「名盤」ではありませんが、判りやすく親しみやすい「銘盤」ですね。


Jackie McLean : Demon's Dance

Demon's Dance

久し振りの音楽レビューはジャズです。書き方を忘れてしまったので、気負いすぎることなく軽くいきたいと思います。

 

選んだのはNew York 生まれのアルト・サックス奏者 Jackie McLean 1970年リリース(録音は67年なのに)の『Demon's Dance』。選んだのに深い意味はなく、CDラックを漁って偶々目に入ったのがこれ。

 

ウン10年振りにこのオドロオドロしいジャケットを見ることになりましたが、それにしてもインパクトありますよね。肉感的な描写力とアシッド感満載の色彩感覚で描かれる作品から放出されるエナジー量が尋常でないです。アナログLPサイズだと尚更でしょう。で、この感じどこかで見たことあるなぁと思って調べてみたら、案の定、Miles Davis の『Bitches Brew』(70年)と『Live-Evil』(71年)を手掛けたパレスチナ系ドイツ人画家 Abdul Mati Klarwein によるものでした。その他に Santana 『Abraxas』(70年)、Earth, Wind and Fire 『Last Days and Time』(72年)なども彼のアートワークですね。

 

McLean は一時期フリージャズにも傾倒していましたが、このアルバムは正統派ハードバップで、Miles のような革新的なアプローチやロック色はありません。このグロい黒魔術ジャケットゆえ人によっては嫌厭してしまうかもしれませんが、良質なハードバピッシュが聞きたい人にはオススメと思います。

 

パーソネルは Jackie McLean (Alto Sax) , Woody Shaw (Trumpet & Fluegelhorn) , LaMont Johnson (Piano) , Scott Holt (Bass) , Jack DeJohnette (Drums) の布陣。

 

『Demon's Dance』はその名の通り引き攣ったような(酔っ払いのような?)テーマが印象的なアルバム・タイトル曲、McLean 作。ズンズン突き進む Holt のベースに乗って Johnson のピアノがモーダルなウネリを作るスケールの大きな楽曲。この時点では DeJohnette は新進気鋭の新人と思いますが、荒々しくも堂々とスウィングする様とロール・フィル・インによる盛り上げ方は実に素晴らしいですね。McLean のソロも良いですが、その後を引き継ぐ Shaw の高らかに鳴るラッパが最高です!! Johnson も良い意味で粗野で野放図、とにかくメンバー全員のイケイケ感が伝わってくる佳曲。

 

『Toyland』は John Coltrane , Lee Morgan , Freddie Hubbard などのアルバムに参加したトランペット奏者 Cal Massey による作品。冒頭のヘンテコなテーマが意味不明ですが、シットリとした甘辛いバラードで、情感を籠めた哀愁の McLean 節が堪能できます。McLean のテーマ・メロディに合わせた DeJohnette のシンバル・ワークがニクイよね。Johnson のピアノ・ソロはシンプルですがリリカルで良いです。もう少し弾いてもよかったんじゃないでしょうか。

 

『Boo Ann's Grand』は Woody Shaw オリジナル、スウィンギーでヤンチャなアップ・チューン。メンバー全員のソロがフィーチーされてます。アゲアゲな4ビートに乗って上へ下へと繰り出す McLean にこれまた縦横無尽に吹く Shaw ですが、全体的に練りこみが足りない感じがします。スリリングな演奏でこれぞジャズの醍醐味ですが、悪い意味でジャズのアドリブ一発勝負/勢い任せによるマイナス面が出ているように思います。Johnson のソロはまずまずと言ったところでしょうか。

 

Art Pepper も取り上げた名曲 Woody Shaw 作の『Sweet Love of Mine』。ボッサの軽快な8ビートに乗ってタイトル通りに吹かれるスゥィートなテーマ・メロディは何となく聴いたことのある人も多いのではないでしょうか(全く関係ないけど Guns N' Roses の『Sweet Child o' Mine』を思い出しました)。McLean のソロはスムーズで甘く切なく彼の真骨頂を発揮、しかし、それを受ける Shaw がしなやかに伸びるトーンとダブルタイムで攻めるアドリブで McLean を凌駕、続く Johnson のピアノ・ソロも素晴らしく、リリカルなタッチからアツいブロック・アプローチへと。楽曲の良さと最高の演奏によるまさに名曲です。

 

性急なリズムに乗って印象的なテーマ・メロディを鳴らす『Floogeh』は McLean オリジナル。典型的なモード・4ビートで、DeJohnette の小気味良いドラム・ワークに乗って McLean が快調に吹きまくってます。時折ブヒィ〜とフリーキーに鳴らすのもその証拠かと。Shaw もいわゆるジャズのアドリブで実にスリリング、Johnson のピアノから Holt のベース・ソロへと渡りテーマに戻るという展開も見事ですね。

 

DeJohnette のドラムで始まるラストの『Message From Trane』は<2>と同じく Calvin "Cal" Massey のペンによるもので、このアルバム録音の5ヶ月前に亡くなった John Coltrane に捧げられたナンバー。 と言っても所謂レクイエムのような沈痛なトーンではなく、明るく軽快なジャズです。2管が力強いテーマを繰り返しながら最初の McLean のソロは好調、続く Shaw も爽快に鳴らしているし Johnson も颯爽としたプレイ、最後は DeJohnette の圧巻のドラム・ソロで締める。正に快演。


Filson : 24-Hour Tin Briefcase (Dark Tan) - 1年後

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Filson の『24-Hour Tin Briefcase (Dark Tan)』を購入してから1年、ウィークデーの仕事で毎日使いました。どのようにエイジングが進んだでしょうか。ブログにコメントも頂戴しておりますので(お読みいただき有難うございます)、使い心地とあわせて紹介したいと思います。

 

はい、こうなっております。見ての通りフロント・ポケットの下部がかなり汚れてますね。電車の乗車待ちホームや待合せの路上などには置かないよう気を付けて使用してましたがそれでもこうなっちゃいました。オフィス・フロアの直置きは避けられないものの、要注意は呑み屋での床置きです。また、全体的にハリがなくなってこなれて(草臥れて)きてます。

Filson_24hour_aged_overview

 

写真では判りにくいですが、ショルダー・ストラップもかなり黒炭んでます。もろにコットン・キャンバス生地なので当然なのですが。個人的にはレザー・ストラップ(別売 85ドル)をお勧めしたいのですが、決して安くないのがツライところ。

 

接写してみました。フロント・ポケットに皺が出来て、その皺部分が特に黒くなっています。これも自然の摂理です。もう少し小物を入れて常にポケットを膨らんだ状態にしておくのが良いかもです。

ラゲージ・タグは Filson のものでなく別個に購入したものです。

Filson_24hour_aged_frontpocket

 

ちなみにラゲージ・タグは Filson オリジナルだと 75ドル (少し前は 65ドル だったような...) もするので、Etsy で探したものです。SoGoodSoWood というウクライナのショップで、片面にコンパスのスタンプを入れて 11.5ドル のところ20%オフのキャンペーンを適用して購入しました。"Dark Espresso" というカラーが Filson のブライドル・レザー(Brown) と色味が似ていて、馴染んでいると思います(レザー製品としての厚みが少々足りないのが残念ですが、この価格で文句は言うまい)。

 

ハンドル(持ち手)部分に一番荷重が掛かるためか、最もエイジングが進んでます(写真では伝えられませんが)。こなれた点はブラス・ジッパーで、購入時は開閉がスムーズでないと書きましたが、今では若干良くなりました。良い意味でエッジが取れたのでしょう。

Filson_24hour_aged_closeup

 

最後は敢えてお見せしますが、カバンの底面です。ウエェ〜です。

そういえば、5月にワックス(購入時に付いてきたもの)を塗り直してますが、もっと早めにそしてマメにやるべきかもしれません。。。

Filson_24hour_aged_bottom

 

この1年間、通勤・移動時に行き交う人のカバンをチェックしてましたが、Filson のブリーフケースに出会ったのはたった二人でした。一人は茶色の Original Briefcase、もう一人は紺色の 24-Hour Briefcase で、私と色・形が同一のモノは見かけませんでした。出来るだけ人とカブりたくないと思っていたので、これは狙い通りですね。

 

機能性も充分です。

・ 2つのフロント・ジッパーポケットと本体との間のオープン収納ポケット(交通系カードの出し入れに便利!!)

・ 内部は小物を仕分けるインナー・ポケット(2つ)とノートPCを収納するパッド付きスリーブ

・ 外側背面には新聞や雑誌をポイと入れられる薄マチ・オープンポケットにトロリー・ストラップ(キャリーケース・ハンドルに取り付けられる)

と申し分ありません。

 

唯一にして最大の欠点は、想像以上に全体的に経年劣化エイジングが進んでいることでしょうか。

(「親から子へ、子から孫へ」などと言いますが、果たしてどうでしょうか)

 

総合的には満足しております。が、所有欲を満たしてしまいましたので、今では次なる(何年後でしょうか?)ブリーフケース探しの旅に出ています。


Soundman : Marcy (Cottondrill - Navy)

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見つけた瞬間に衝動買いしてしまった Soundman のウェストコート(ベスト)『Marcy (Cottondrill - Navy)』を紹介。

 

私自身アパレル・ブランド全般あまり詳しくないので、Soundman というブランドは全く知りませんでした。ちょっと調べてみたのでここに書いておきます。

 

・ デザイナー : 今井 千尋 (イマイ チヒロ)

・ 大学時代のアルバイトをきっかけにアパレル業界へ。インポーターや国内トラッドメーカーを経て、今はなき NewRepublic の日本進出に祭しゼネラル・マネージャーを務める

・ 1999年独立し有限会社サウンド設立、2000年より自身のブランド Soundman を旗上げ

・ 基本コンセプトは "20世紀に完成したテーラード、ワーク、ミリタリー、スポーツとカテゴライズされる 主に英米の男服のディティールを掘り下げ、21世紀の視点からリ・デザインする Stylish-low-tech clothes (スタイリッシュ・ローテク・クローズ)。ブランド名はブリティッシュ・イングリッシュでSound=Coolの意から" とのこと(Webページより転載)

 

Webストアに "1999" と表記があるのは会社設立元年の意があるのでしょうね。

 

だいぶ前からプライベート(カジュアルな私服)の時に着用するジレ(防寒用のウール・ベストやダウン・ベストのようなものでなく、アクセントとしてのアイテム)が欲しかったのですが、なかなか気に入ったのが見つかりませんでした。WORKERS の『Cruiser Vest』のようなものではワークテイストが強過ぎるし、かといってスーツ用のウェストコートでは浮きまくっちゃうしなぁと。

 

で偶々目に留まったのがこの Soundman : Marcy というワケです。

 

胴衣右側(上記写真では向かって左)の上下2つのポケットと傾斜のついたスケールポケット(胴衣左側)はワーク然としたものですが、アシンメントリーなデザインと打ち込まれたネイビーのコットン生地がややキレイ目な印象を与える絶妙なバランス感が素晴らしいです。

 

ちなみにコットンドリル生地(経糸の目を詰めて密に織った綾織の生地で、地厚で耐久性が高いことから作業服や軍服等に使われてきた)とは、日本では太綾織りとも呼ばれ、一般にチノクロスと呼ばれることが多くイギリスではそれをコットンドリルと呼ぶのだそうな。

 

どうです、この感じ。気取らず、でもカッコイイ。

印象的な斜めのポケットはスケール/ペン/カッターなどを入れることを想定したデザインだそうで、リアルにワーク用としても使えるのかな。ボタンは5つ。

Soundman_Marcy_Overview

 

ポイントはバックにも。尾錠があります。ウェストコートは後ろ姿も大事ですから。

程よく絞ることでシュッとした出で立ちになる。生地は前身頃と同じもの。

Soundman_Marcy_back

 

何故か色味がブラックになっちゃってますが上と同じものです(iPhone7 カメラの自動調整機能って便利だけどこうなるのは困りますね)。ミッチリ打ち込まれたコットンです。ボタンはメタルで、エイジング処理が施されてます。

Soundman_Marcy_button

 

サイド部分。布端処理もがっちりロックされていてタフネス極まりない。

Soundman_Marcy_side

 

Soundman のブログを見てみたら、この Marcy はブランド初期からリリースされている定番らしく、今までに様々な素材やカラーで繰り返し製作されていたようですね。で、この2018年秋の最新版はインディゴ染めの刺し子生地(江戸時代の火消しが出来ていた半纏や柔道の道着をイメージしてください)だそうで、それをボールバイオ加工しているとのこと(ボールバイオ加工って何だ?と思ったら、要はストーンウォッシュのような感じで着込んだような風合いになるそうな)。

うグゥ〜 欲しい!! 欲しいゾッ!!


Good On : Short Sleeve Open Tee Shirts (P-navy)

GoodOnOpenTeeShirts_P-navy

久し振りですが、Good On が好きすぎてもう一枚購入したやつを紹介。今度は『S/S Open Tee Shirts (P-navy)』を。またしても Good On ピグメント・ネイビー、どんだけ好きやねんっ!!

 

購入したのは今年3月にオープンした恵比寿のフラッグシップ・ショップ(直営旗艦店)です。

恵比寿駅から徒歩10分弱、商業エリアというよりは住居エリアの一角にあり、Good On の世界観を体現した素敵なお店でした。いわゆるメジャー・ブランドのフラッグシップ・ストアに較べると狭小ではありますが、なぜか時間が緩やかに流れるような気がして、ゆっくりコーヒーを飲みながら本を読みたくなりますね(笑)。

 

さて本題。

コットン100%、5.5oz Jersey のTシャツ生地をベーシックな開襟シャツに仕立てたもので、Good On Tシャツの着心地そのままにサラリと羽織れる気持ち良さ。その質感からアイロン掛け不要(というかアイロンすべきでないと思います)で洗いざらしのまま扱えるのもいつも通り。

 

同じSサイズでも普通の 5.5oz Jersey Crew Tee よりは身頃(身幅)が少しユッタリしているのでとにかくリラックス・フィット/ストレス・フリー。これがTシャツだと少しダボつきますがオープンシャツゆえスッキリとした印象なのが良し、とは言えルーズ・フィットではないという巧みなサイジング。

 

このクソ暑さでアンダーシャツなぞ着る気になりませんが、程よい厚さの生地/タイト過ぎないシルエット/濃紺の顔料染めのおかげで気になる「B地区」も透けません!!

 

前から見るとこんな感じ。開襟シャツなので前立ては無し(裏前立て/フレンチフロント)。

GoodOn_OpenShirts_overview

 

襟首のクローズアップ。このTシャツ生地と顔料染めの質感判りますでしょうか。このラフさ加減が堪りません。。トップボタン(小)がループホールで付いてます(多分とめないけど)。よく見るとボタンが貝ボタンなのも大人のシャツ感を出してますね。

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バックは何のギミックも無し。(センターが盛り上がっているように見えるのは、フロント部分の前立てが内側に折り返っていて厚みが出ているためで、ボックス・プリーツではありません)

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サイドは前身頃と後身頃がフラットになっています。スリットは無し。

GoodOn_OpenShirts_side

 

で、本家のWebページを見るといつの間にやらカラー・バリエーション豊富、リアクティブ・ダイ(反応染め)も登場。これは2枚目いっちゃうかも?


Good On : Heavy Jersey Deck Jacket (P-Navy)

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先の Crew Tee Cardigan と一緒に購入したのがこの Good On パーカー・ジャケットの『Heavy Jersey Deck Jacket (P-Navy)』。2016年にラインナップに加わった新しいアイテムだそうで、コレはカッコ良いねー。

 

生地は 9oz Heavy Jersey、スウェットと違って太めの単糸でギチッと高密度に編み込まれた重厚感がタマランです。これぞ Good On という感じ。9oz なので通常のTシャツに比べれば厚いですが、スウェットほどの厚みはないし起毛加工やパイル生地でもないので冬の防寒アウターというよりは春・秋に羽織るコットン・カーディガン、もしくは冬場のダウン・ジャケット下のミドルレイヤー的なものという位置付けでしょうか。

 

カラー選定に悩みました。最初はサックス・ブルーにしようと思っていたのですが、Crew Tee Cardigan をサックスに決めたので違う色にしようと思い、次はFレッドも良いなぁとも思ったのですがレイヤリングすることを考えると色使いが限定されてしまうかも?とも考え、結局最後は鉄板のネイビーを選択。なんだかんだ言って冒険せず、大好きなインディゴ/ネイビーになってしまうのです。心が落ち着くというか安心するのですよね。

 

こんな感じ。この質感がイイのですよねぇ。まだ洗濯しておりませんが、経年とともにアタリやパッカリングが出てきそうで楽しみです。胴囲の左右両ポケットはジッパーやスナップ・ボタンなどはなく、普通のパーカーと同じくマフポケット(カンガルー・ポケット)ですね。胸囲左のポケットはボタン留めですがあまり厚みはありません。内ポケットは無し。

DeckJacket_overview

 

一番特徴的なのがフード付け根部分の左右にある白いボタン(ABC樹脂タイプ)。このフードの襟元フロント部分は少し高めにデザインされていて、ジッパーを最上位まで引き上げると顎をスッポリ覆います。逆にジッパーを下ろすと襟元あたりがダラリとしてしまうわけですが、これをボタンで留めることで胸元の形を整えることができるし、白いボタンが見た目に映えてアクセントになります。

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フード付け根のボタンを外して、ジッパーを上まで引き上げたところ。写真では判りにくいかもしれませんが、ジッパーの引き手(プラー)の左右にボタンホールが空いているのが判りますでしょうか。個人的には首元のジッパーは最上部まで引き上げるが好みなのでボタンは外しっぱなし(なのでデザイナーさんの意匠は結果として無に...)。

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身頃はややゆとりのあるシルエット。フロントのシッパーは上下どちらからもアクセス可能なダブルジップ仕様、もちろん信頼の YKK。裾には絞れるようにドローコードのようなものがありますが、防寒アウターと違って伸縮性のあるコードではありませんし、コードストッパーも付いていないのであまり活躍しないかも? です。

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背中はシンプル。フードは小さめでカブるとキュンキュン。実用目的というよりはあくまでデザインと考えた方が良さそうです。

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ということで、今までに購入した Good On のネイビー兄弟集合せよ!!

左上『Roll Neck Sweat (9oz Nap Fleece)』、真ん中下『Short Sleeve Heavy Raglan Pocket Tee (9oz Heavy Jersey)』。気がつくと同じようなモノばかり(笑)で、どれもお気に入り。

光のせいで経年差がよく判りませんね。Roll Neck が一番古いのですが、一番洗濯してるのが Raglan Pocket Tee で最も色落ちしています。

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春先はヘビー・オンスなコットンものがキモチよいよね。

アディオース!!


Good On : Crew Tee Cardigan (P-Sax)

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私、コットン100%の肉厚Tシャツ(ヘビー・ウェイトTもしくはヘビー・オンスTとも言いますね)が大好物。例えば Champion の T1011 とか Goodwear などを所有してます。少し前まで薄手のTシャツを重ねて着るのが流行ってましたが、私アレは好かんです。私は今も昔も「男は黙って無地の肉厚Tシャツっ」です。

 

ヘビー・オンスとは言えばやはり made in U.S.A. ですよね。丈夫でガンガン洗っても全くヘコタレないし、なんてたって響きが良い。それに同じメーカーの同じサイズなのに大きさが微妙に違っちゃうテキトーさ加減がまさにアメリカン。でも小柄な私にはピッタリくるものが少ないのが難点なんすね。

 

で、その悩みを解決するのが Good On なのですな。

素材はUSの国際綿花評議会 認定「COTTON USA」の綿100%なのですが、製品の企画や裁断パターンは日本で行なっているドメスティック・ブランド。その良質コットンを使って薄くても 5oz /厚いと 13oz という生地からTシャツを製作しており、made in U.S.A の頑丈さと made in Japan のフィッティングを併せ持つ実に素晴らしいTシャツ。

(一般的なTシャツは 4oz 前後だそうで、5oz はやや厚めの部類に入るようです)

 

その大好きな Good On のTシャツなのですが、一つだけ文句が言いたい。それは『丈夫過ぎて買い替え出来ない!!』のですよ。ホント頑丈でナカナカ駄目にならないんです。それどころか体に馴染んで愛着が湧いちゃうのですよね。

とは言えこれ以上買わないというのも我慢出来ず、今回久し振りに購入したのがこの Good On の『Crew Tee Cardigan (P-Sax)』というワケ。このサックス・ブルーは従来の Good On カラーリングにはなかった新しいカラーですね。

 

それがコレ。光のせいで色味がイマイチですが、本当は爽やなサックス・ブルー(saxe blue、色合いは Good On のサイトを参照ください)。生地は 6oz なのでブ厚過ぎずロンT並みの着心地と風合い。染色技法は顔料染め(ピグメント・ダイと言うそうで、P-Sax の "P" はピグメントの意味かと)でシッカリ芯まで染まっているのでなく擦れた感じで、ジーンズ同様 経年による色落ちを楽しみたいですね。

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これが全景。いわゆるヘンリーネックの前立てをフルオープンに仕立てたもので、これがカーディガンと呼ぶ所以。ボタンは6つ、貝ボタンでなくおそらく耐久性を求めたABS樹脂タイプ。肩袖はフツーのセットイン・スリーブ。

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首回り。ヘンリーネックですが襟ぐりは深くなくどちらかと言えば浅め。いわゆる普通のヘンリーネックTと違ってボタン間隔が空いているので、ボタンを留めないとダラリとした感じになります。よってかなり胸板が厚くない限りはボタンを一番上まで留めるか、もしくは羽織る感じでフルーオープンで着た方が良さそうです。
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袖口部分と裾の見返し部分。特段凝った作りではないですが、シッカリとしたかがり縫いで頑丈そのもの。生地の耐久性はもちろんですが、この布端処理の縫製も重要ですよね。
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バックサイド。何のギミックもないシンプルな作り。
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バックパックに入れても嵩張らないので、暖かかったり肌寒かったりする今頃にちょうど良いアイテム。

Good On の白ロンTの上に着るのがベスト。Good On on Good On ですな。


白いボタンダウン ・シャツ

2年ほど前から白いオックスフォードのボタンダウン・シャツが妙にお気に入りです。

 

ウィークデイは仕事でドレス・シャツ(+ネクタイ)を着用していることもあり、休日は襟の無い服が着たくて、夏はTシャツ/冬は肉厚のロンTやカットソー、ジップアップ・パーカーなどを着ていましたが、ここ2年くらいは休みの日でも襟付きのシャツをよく着るようになりました。特に『オックスフォードクロスの白いボタンダウン・シャツ』です。

 

思い起こせば学生時代にオックスフォード・シャツに嵌まった時期がありました。あの時以来なのでウン十年振りのシャツ・ブームです。ただ、学生の頃はあまりお金が無いし、今ほど情報も物も流通していなかったこともあり、もっぱら Ralph Lauren のシャツを何枚も買ってました。ホワイト、サックス・ブルー、ストライプ、イエロー、ピンク etc 7〜8枚 持っていたと思います。生地も縫製もしっかりしたもので、アイロン掛けしなくても着れるし、というか洗い晒しのラフな感じが好きで、時にはワザとシワクチャ感を出して着てました(笑)。

 

特にボタンの付け糸は切れやすいと思いますが、Ralph のボタンは殆ど取れることがなかったのが素晴らしいですね。クリーニングには出さないのでボタンが割れることもなく、今でも3枚は手元にあって着ています(かなり草臥れてますがね)。

 

そんなシャツ・ブームが再び私的到来の気配。特に今回は『白』に妙に惹かれます。

シャツの基本であり、清潔感があってどんなスタイルにも合わせられ、正にシンプル・イズ・ベスト。

で、一見するとどのシャツも同じようでいて、実はよくよく調べてみて実際に着てみるとブランド毎に違いがあることが判ります。生地や縫製・ボタンなどの素材やテクニカルな差異が価格に反映されるのは勿論なのですが、シルエット(スリムかユッタリめか)や襟のロールの優美さ、そして腕や肩周りの可動域の立体的なカッティングとデザイン・パターンががいかに自分と相性が合うか、などなど、シンプル&ベーシックの裏にあるデザイナー/製作者の考えやポリシーを感じられるのが魅力です。

 

現時点ではまだ4枚(この2年間で購入したもの)しか持っていないのですが、これからも徐々に増えそうな気がします。しかしその一方でお気に入りブランドの色違い/デザイン違いに走って行きそうな気もするので(自分で自分が読めません)、ここで一纏めしておきます。

 

 

まずは J.Crew の 『Slim stretch American Pima cotton oxford shirt (US small size)』から。

whiteBDshirt_JCrew

J.Crew は90年代〜00年前半くらいは日本にも出店していて「GAP ほど若年向けではないけれども安価なアメカジ」のイメージでしたが、GAP の拡大戦略に抗えず経営不振〜日本撤退してからは途端に見なくなりましたね。気が付けばUSでは復活を遂げていますが、日本には再出店はしないようです。

 

が、今の時代オンライン・ショップにも重きをおいているようで、僅か送料 600円 で購入できます。しかも頻繁にプライス・ダウン・キャンペーンをやっているので、このような定番品はキャンペーンを待って買うのが吉です(30%offで買ったように思います)。全体的にノッペリとした感じで取り立てて目立った特徴はないですが、とにかくスタンダードな一枚ですね。

made in Mauritius.

 

 

お次は Ralph と並ぶアメリカン・トラッドの王道 Brooks Brothers の『Solid Oxford Sports Shrit (Red Fleece collection, US XS size)』。(Red Fleece とは、クラシックなややゆったりめのものを、近年主流となっているスリムなシルエットにアップデートしたシリーズのようです)

whiteBDshirt_Brooks

J.Crew 同様に台襟が低く、これも本当にスタンダードなタイプですね。襟の後ろにボタンが付いているのと(日本のサイトでは「バックボタン付き」、USでは「3" button-down collar with center back 」と言ってます。チョーク・ボタンとも言うの??)、背面のロッカーループ(ハンガーループ)が J.Crew との違いでしょうか。この4枚の中で唯一 Brooks にサイド・ガゼットが付いてます。

made in Malaysia.

 

 

続いて最近私の中でお気に入り急上昇中なのがこの Gitman Bros. (Gitman Vintage) の『White Oxford (US S size, 14-1/2)』です。

whiteBDshirt_gitman

写真では判りにくいと思いますが、台襟が高くとても華やかです。ブログを見ていると「攻撃的な襟」とも表現している人もいるくらいの優美で際立つ襟ロールです。ウェスト部が絞られていて全体的なデザインとしてとにかくスッキリとした印象。背面をみると、襟裏の3rdボタン、スプリットヨーク(肩部分が、背中心を境に左右2つのパターンから仕立てたもので、肩・腕の動きがスムーズになる)、ロッカーループが付いてます。

 

さらにこだわりのディテールがダブル・トラック・スティッチング(二本針縫い)。補強の意味合いで脇が二本針というのはよく見かけますが、この Gitman はシャツの顔とも言うべき襟までもがダブルです。これによってカジュアル感が少し強くなりますね。それからフロント・ボタンの一番下のボタン・ホールの色目がネイビーで、ホールそのものが縦でなく横に向いています。調べてみたらこれにも意味があるのですね。とにかく良い意味で楽しいギミックが沢山あるシャツです。オススメ!!

そして made in U.S.A.

(wiki によれば、この Gitman は下記の Individualized Apparel Group 傘下とのこと)

 

 

最後はボタンダウン・シャツの皇帝 INDIVIDUALIZED SHIRTS の『Regatta Oxford (Slim Fit Buttom Down Shrit, 14-1/2, 32)』を。

whiteBDshirt_indivisualized

シャツ 1枚に 25,000円 を出すには結構勇気が要りましたが、シャツ好きであれば絶対に着てみてほしい至高の一枚。こやつも Gitman 同様に台襟が高く惚れボレする襟ロール。Gitman 以上かと(個体差があると思うので断言はできませんが)。

 

INDIVI の最大の特徴はこの襟と肩(バック・ヨーク)の作り。コンストラクション・ヨーク製法(袋縫い)と呼ぶそうで、縫い目を表に見せないやり方です。イタリアの高級シャツで採用されているそうです(私は持っていないので実はよく知りません)。見た目にスティッチを隠すというデザイン上の意味合いもあると思いますが、タックインした時に負担のかかるヨークのストレスを逃すらしく、機能とデザインが表裏一体となった実に美しい仕掛け。ゆるく描くカーブも素敵。

 

スティッチは、Gitman が二本針に対して INDIVI は一本針の巻伏せ縫いだそうで、1インチ幅(2.54cm)に対して25回のスティッチングなんだそうな。手間ひま掛けている = 上級品 ということもありますが、何よりも「頑丈」ってことが美しい。

 

調べてみると生地が3種類あり、Cambridge Oxford < Regatta Oxford < Great American Oxford の順に厚くなります。肉厚フェチとしては Great American が欲しかったのですが、現在生産していないとのことで、Regatta のスリムを購入。写真ではよく判りませんが、Cambridge と比較して Regatta は少し生成りがかったホワイトで、4枚の中で少し色味が異なります(サックス・ブルーだとその違いがよく判ります)。また、Slim Fit ラインには胸ポケットがありません。

勿論 made in U.S.A.

 

 

先に紹介した RESOLUTE 710 と合わせれば、ノームコアでしょうか。最後に、全員集合!!

whiteBDshirts

 

自分のための忘備録としてサイズ表をまとめときました(単位は全てインチです)。

"sleeve" と ”arm” が同じものなのか違うのか(例えば、袖丈と裄丈の違い? とか)判りませんでした(図解があるのはINDIVIのみ)。まぁドレス・シャツと違ってザックリですな。

J.Crew

(slim)

Brooks
(red fleece)

Gitman

 

INIDIVI
(slim fit)
Size S XS S (14H) 14H
Neck 14 - 14.5 15.25 14.5 14.5

Sleeve

Arm

---

32 - 33

32.25

---

33

---

---

32

Shoulder

York

---

---

---

---

18.25

---

---

15.5

Chest 35 - 37 41 40 38
Waist 29 - 31 37 --- 34

Length

Tail

---

---

---

---

30

---

---

27


RESOLUTE : 710 (slim straight jeans, one wash)

resolute710

 

私はそれほどコアなジーンズ・マニアではないのですが、シャツを買いに立ち寄ったお店に積まれていて、偶々に目について購入したのが RESOLUTE の細身のストレート・ジーンズ『710』。値段は 22,000円 + 税 で決して廉いモノではありません。

 

お店には、積まれたインディゴ・カラーの横に、数年間穿いたと思しき爽やかなブルーのヴィンテージ風ジーンズが吊ってあり、絶妙なエイジング(色落ち)に興味を持ったのがその始まり。お店の人に聞いてみたところ、ウェストのサイズ選び(26〜40インチ)は勿論のこと、なんとレングスも28インチから1インチ刻みで選べるとのこと(正確には、ウェスト・サイズによってレングス種別は異なるようです)。

 

私のようなショート・レッグ(要は短足ってヤツです、ハイ)は、通常はかなり裾上げしなければならないのですが、そうなると当初イメージしていたシルエットと微妙に変わってしまい、毎回「何か違う」感じになってしまうのですよね。この RESOLUTE は最初から個々人のレングスに合ったものを買うことでその違和感が起きないというシロモノ。

あとは個人的な好みで、ジャストがいいとか、やや長めが好きなどで選べば良いかと。(ググッてから知ったことなのですが、林 さんのセオリーとしては、レングスは靴を履かない状態で床から4インチ=10cmの長さで合わせるのだとか。長めが好きな私は、セオリーから外れておりました。。。でも満足してます。)

 

その反面、一発目の洗い縮みを考慮して工場でワン・ウォッシュしたものを出荷しており、ハードコアなリジッド・デニム派とは相入れないかもしれません。試着した感じは A.P.C. の『Petit New Standard』ほどスリムではなく、勿論そこまでリジッドのガシガシ感もなく、大変穿き易い印象。それでいてシルエットはキレイ。よし、これを買おう。

 

で家に帰ってググッてみたら、この RESOLUTE は2010年5月にスタートしたばかりの新興ブランドであること、林 芳亨 さんが立ち上げたものということを知りました。つまり国産ブランドで、かつ国内生産(デニム生産で有名な備後)というワケ。これは良い買い物をしました。

 

まずはフロント全景から。このインディゴ・ブルーはいいですね。見ての通りボタン・フライ。

股上はやや深め。これは好みが分かれるところかと。

resolute710_front

 

こちらはバック全景。ヒップ・ポケットはステッチ・デザインがなくシンプルですね。

股上が深いぶんポケットも少し深めでしょうか。
Resolute710_back

 

レザー・パッチでなく紙パッチ。ワン・ウォッシュ済みのため、新品にして既にエイジング感あり。

あっ!! ショート・レッグがバレてまぅぅ。(ちなみにやや太めの『711』はレザー・パッチだそうな)
resolute710_tab

 

ボタン・フライ部分のクローズアップ。ボタンにブランド名が刻印されてカッコ良し。

ウェストバンド内側中央の赤い "R" のワンポイントも素敵。

公式Webページでは、ボタン数5とありますが、このウェスト29は4つです。
resolute710_button

 

コイン・ポケット。洗って縮むと生地が歪んで味が出やすい部分ですね。カッパー・リベットも良し。
resolute710_coinpocket

 

セルビッチは赤ミミならぬオレンジ耳。裾はチェーンステッチ巻き縫い仕上げだそうな。

アタリが出そうなラフな感じが良いですね。
resolute710_selvedge

 

ふふふ。これは Red Wing のアイリッシュ・セッターと相性合いますな。

『イイ感じ』になるには辛抱強く穿き続けなければなりませんが、時間を掛けてジックリ育てていこうと思います。押忍!!


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